誰でもオーナーに!デリヘルの開業ノウハウを紹介

コンサルという立場で多くのデリヘルのオープンを見てきました

デリヘルはマンションの1室さえ用意できれば、誰でも開業することができて

利益率が高いので軌道に乗ればかなりの儲けを期待できる商売です

今回はデリヘルの開業の流れについて説明させていただきます。

目次

デリヘル開業に必要な3つの準備

現在、ソープランドやファッションヘルスなどの「店舗型」の風俗店については、法律の規制が厳しく、新店舗を開業することはかなり難しい状況にあります。

というわけで、今から開業するとなると、基本的には「派遣型」のデリヘルを選ぶ必要があります。

しかし一方で、デリヘルは店舗を持たないのでゼロからスタートしやすい業種でもあります。

 

そこで、ここでは「デリヘル開業」に必要なポイントに絞ってまとめてみたいと思います。

具体的には、以下の3つのポイントを押さえておく必要があります。

  • ①人材の確保(キャスト・スタッフ)

何といっても、デリヘルを開業するには女性キャストや男性スタッフを確保することが欠かせません。

とはいえ、これはなかなか簡単ではありません。

たとえば女性キャストの場合、「女性なら誰でもいい」というわけにはいかないでしょう。

しっかりした接客スキルを持ち、出来ればルックスも優れた女性を確保することが大切です。

そのためには、どうすればいいのでしょうか?

風俗求人サイトに求人広告を出すのは必須ですが、知名度が低いうちは広告を出すコストに見合った結果が得られない可能性が高いでしょう。

そこで、風俗業界にコネや人脈がある方は、それらをフル活用することが必要です。

風俗店で働いている女性に、仕事を探している知り合いを紹介してもらうということも考えられます。

そのほか、TwitterをはじめとするSNSを使って募集するのも有効な手段です。

ただし、やり方によってはスカウト行為と同じく

職業安定法で禁止される労働力供給事業や有害業務の紹介行為として犯罪となります。

風俗へのスカウトは、「公衆道徳上有害な業務」への紹介として、厳しく処罰されるおそれがありますので、ご注意下さい。

②法律の把握

風俗店を開業するにあたっては、風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)を押さえておくことが大切です。

風営法に違反した状態で開業したり、営業したりすると罰則を受ける可能性があります。

たとえばデリヘルを開業する場合、「無店舗型性風俗特殊営業」の届出が必要です。

これは各都道府県の公安委員会に必要な書類をまとめて提出するもので、窓口は所轄の警察署となっています。認可が下りれば、その後10日ほどで営業を開始することが可能です。

ちなみに書類としては、

・開業届出書

・営業の方法

・事務所や待機所の使用権限疎明書類

などが挙げられます。

このうち、「開業届出書」「営業の方法」は書類の様式が決まっています。

各都道府県の警察署のホームページなどで、印刷・ダウンロードして作成します。

また「事務所や待機所の使用権原疎明書類」として、建物の登記事項証明書や使用承諾書といったものを用意する必要があります。

以上のような書類を揃えたうえで、警察署の厳正なチェックを受けることになります。

知識がない方にはなかなかハードルが高いですが、届出に関しては、デリヘル開業に強い行政書士をはじめ、法律の専門家にお任せすることもできます。

また、風営法は風俗店の営業内容についてもさまざまな規定を設けています。

風営法違反で取り締まりを受けることのないよう、法律の内容を把握して健全な営業を心がける必要があります。

③資金の準備

デリヘルは、店舗型の風俗店に比べると開業のハードルが低い業種です。

上には、「ゼロからスタートしやすい業種」という表現もしています……が、資金についてはゼロから始められるというわけにはいきません。

スタート段階の経費をまかなうためには、最低でも300~500万円が必要といわれています。

具体的な経費としては、

・ホームページ制作費用

・広告費用

・事務所、待機所などの物件契約費

・物件の光熱費

・キャストを送迎するための車

・各種の備品にかかる費用

といったものが挙げられます。

また、必要な届出に関する業務を行政書士に依頼する場合にも、費用がかかります。

あらかじめデリヘルの開業や経営について知識がある方なら、切り詰めるべきところを切り詰めて100万円程度でも開業にこぎつけること自体は可能です。

とはいえ、やはり出来るだけ多くの資金があったほうが有利なことに違いはありません。

資金が多ければ、お店の営業が軌道に乗るまで余裕を持って過ごすことができるでしょう。

デリヘルの開業で注意しておくべきポイント

デリヘルを開業し、営業するに際しては、主に法律面で注意すべき点がいくつかあります。

以下、特に重要な3つのポイントをまとめてみたいと思います。

  • ①無届営業

デリヘル開業に必要な「届出」について、「自分でやろうと思ったけど、大変だから途中で挫折した」という場合でも、そのまま「届出なし」で営業を開始してしまうというのは絶対にいけません。 届出なしで営業していることが発覚すれば、罰則を受けることになります。具体的には、・6か月以下の懲役もしくは100万円以下の罰金・またはこれの併科となっています。「またはこれの併科」とは、6か月以下の懲役刑を食らったうえで、100万円以下の罰金を科せられてしまうことを指します。 こうして見るとわかるように、無届営業は厳しい刑事処分が待っている法律違反です。届出の必要書類を用意することが難しかったりする場合は、すでに紹介したように、法律の専門家である行政書士などを利用しましょう。

②従業員名簿の不備

デリヘルの営業には、従業員名簿(従業者名簿)の作成が不可欠です。

名簿の作成は労働基準法で定められており、文字通り、お店で働く男性スタッフやキャスト全員のデータを記載する必要があります。

常勤のキャストやスタッフはもちろん、アルバイトスタッフや体験入店のキャスト、ドライバーに至るまで、全員のデータが必要です。

記載するデータの内容としては、

・氏名

・住所

・生年月日

・雇い入れ年月日

・業務内容

などが挙げられます。

名簿は、スタッフやキャストの入店・退職時に更新し、常に最新の状態にしておく必要があります。

なかなか管理が大変ですが、警察などに提出が求められた場合に名簿がなかったりすると、

・10日以上80日以下の営業停止処分

・100万円以下の罰金

以上のような罰則を受ける可能性があります。

  • ③本番行為

必要な届出を行って営業を開始し、従業員名簿をしっかり管理していたとしても、警察の摘発を受けて罰則の対象になってしまう場合があります。

特に多いのが、「本番行為」の発覚による摘発です。

デリヘルでは、女性キャストが男性客に対して性的なサービスを提供しますが、その際に挿入を伴う本番行為が行われることは「売春防止法」の違反に当たるとされ、罰則を受ける可能性があります。

デリヘル経営者が罰則を受ける場合、「売春・買春行為のあっせん」ということで「2年以下の懲役、または5万円以下の罰金」という刑事罰が発生します。

デリヘル経営者は、お店で本番行為が行われないようにさまざまな対策を取る必要があります。

・ホームページに「本番行為の禁止」を明記する

・女性キャストを採用する際、誓約書にサインしてもらう

・キャストに対して、こまめに指導を行う

といったことが対策方法として挙げられます。

デリヘル経営に失敗しないための対策

デリヘルをはじめとする風俗業界では、他の業界ではあり得ないようなさまざまなトラブルが発生することがあります。

特に女性キャストの接客中には、キャストと男性客が密室で2人きりになるため、以下のようなトラブルが発生する可能性があります。

・男性客による本番行為の強要

・盗撮や盗聴のような悪質行為

・料金の踏み倒し

など……。

また、このようなトラブルがきっかけになり、

・男性客の悪質な行為によってキャストが辞めてしまう

・料金の踏み倒しによって売上が落ちる

といった、経営の失敗につながりかねないことが起こり得ます。

これを未然に防ぐための対策として、「士業を味方につけておくこと」が何よりも有効です。

士業とは、弁護士や行政書士、税理士といった業種名に「士」が入る法律の専門家を指します。

何かトラブルが起きた際には法律の観点から適切な対応を行い、お店を守り、キャストをフォローできる態勢を整えておくことが大切です。

普段からコンタクトを取り、力になってもらえるようパイプをつないでおくことを心がけましょう。

デリヘルを開業したら…経営のポイント

・必要な届出を行い、従業員名簿などをきちんと作成している

・本番行為をはじめとする法律違反が起こらないよう対策している

・トラブルの際に味方になってくれる士業の人がいる

という条件が揃っていれば、デリヘルを開業してスムーズに経営を開始することはできるでしょう。

しかし、だからといって「あとは儲けるだけ!」ということにはなりません。

経営を円滑に進め、しっかり利益を出せるよう、以下のようなポイントを押さえておく必要があります。

  • ①キャストの管理

集客するのに重要になるのが「キャストの管理」になります。

せっかく働いてくれることになったキャストがすぐに辞めてしまっては意味がありません。

継続して出勤してくれていたとしても、無断欠勤が多い、接客態度が悪い、などといった質の低いキャストしかいなければ、お客さんは利用してくれなくなります。

デリヘルの経営を円滑に進めるためには、「キャストそれぞれに適切な距離で寄り添う」ことが重要です。例えば下記のようなことが挙げられます。

 接し方

公私混同せずにビジネスとしてキャストさんを接しましょう。 お互いの利害関係を一致させることが離職率をさげる方法です。

・指名が取れず悩んでいるキャストの話を聞き、接客態度へのアドバイスを行ったり、プロフィール・宣材パネルの練り直しを行う

・指名が低いキャストには、その日に一緒に改善を考えてあげる ・男性スタッフと扱いに差をつけたり、セクハラなどを行わない

・なれなれしく接さず、一人の人間として尊重する

・キャスト一人ひとりに適切な距離感で寄り添うように心がける

 出勤管理

売上のすべてと言っていいほど重要な項目です。 デリヘルは2-3人接客が目安なので出勤×接客人数=売上になります。 5人以上は必要で10以上になると問い合わせは増える傾向にあります。

・なぜその日に出勤したほうがいいか根拠を話せるようにする

・月に最低8-10日ぐらいがで、指名が多い女性は出来るだけ多く出勤してもらう

・人気女性が20%ぐらいの比率で出勤しているように構成する

・入店時に出勤設定は必ずおこなって出勤確保する

 接客以外のお仕事

お店が宣伝する以外にキャストさんにも自分を宣伝してもらいましょう。 ヘブンネットでは、写メ日記・口コミ・メッセージ・キテネなど女性が更新するコンテンツもたくさんあります。 コンテンツを活用することでマッチングしやすいお客さんに出会い、楽しい接客が可能になります。

・写メ日記を出勤時に3回投稿する

・口コミ投稿をお客さんにお願いする

・取材に出てもらう

売上やリピート率の高いキャストばかりに新規客を着けてしまうと、他のキャストたちの目にはそのキャストをひいきしているように見えてしまい、周囲のモチベーションを下げることに繋がります。女性には態度ではなく、待遇を良くしてねぎらうことが重要です。

売り上げの高い低いに限らず、キャスト一人ひとりに適切な距離感で寄り添いましょう。

寄り添うことでキャストは

「自分のことを真剣に見てくれている」

「稼がせてくれようとしている」

と感じ、店を信頼してしっかり働いてくれます。接客を一生懸命行うキャストが多ければ、お客さんも集まってくるようになります。

キャストの管理は運営・集客どちらにも効果があるものなのです。

  • ②スタッフの管理

受付やWeb作業(ホームページ更新、SNS運用など)をはじめ、さまざまな業務を担当する男性スタッフの管理を行うことも欠かせません。

風俗業界では、「男性スタッフの管理に失敗している」というお店が少なくありません。

たとえば、「風俗の仕事は楽」というイメージで入ってきた新人スタッフが、忙しいためにすぐ辞めてしまうということが起こり得ます。

また、店長クラスのスタッフやベテランのスタッフが急に辞めてしまうこともあります。

「なかなか昇給しなくてモチベーションが上がらない」

「上層部に意見が通りにくいので職場環境が改善されない」

といった不満がもとで辞めてしまうケースが多いようです。

デリヘル経営者としては、

・意見交換がしやすい風通しの良い環境づくり

・モチベーションを上げるための目標設定

などを通して、対策しておく必要があります。

また、もし「辞めたい」というスタッフがいる場合、事前にそのことが把握できていれば、穴を埋めるための対策も早めに取ることができます。

「辞めるときは2週間前までに伝えること」という規定を設けるなどして、備えておきましょう。

その際、スタッフの側から伝えやすいような環境づくりを普段から心がけることも必要です。

  • ③ノウハウの把握

女性キャストや男性スタッフの管理をしっかり行うためには、経営者自身がデリヘルの営業に関するノウハウを知識として持っておくことが欠かせません。

デリヘルのサービス内容、スタッフの業務内容の基本を押さえておく必要があります。

たとえば男性スタッフの場合、【一般のスタッフ】【マネージャー】【店長】などに分かれるわけですが、それぞれ主に以下のような業務を担当しています。

【一般のスタッフ】

・お客様の受付対応

・ホームページの更新をはじめとするWeb関係の業務

・キャストが使用する備品の管理

【マネージャー】

・女性キャストの出退勤管理

・キャストの心身のフォロー(メンタル管理など)

【店長】

・スタッフ、キャストの統括

・売上の管理

以上のような業務について、それぞれどのような内容のものなのか把握しておくことが大切です。

  • ④Webサイトのデザイン・情報を充実させる

集客がしっかりできるお店は稼げるため質の高いキャストが長く在籍してくれ、質の高いキャストがいる店にはお客さんが集まります。
ここでは、デリヘルで利用される集客方法をご紹介します。

  • ・風俗ポータルサイトに広告を掲載
  • ・紙媒体(風俗雑誌など)に広告を掲載
  • ・検索エンジンからのアクセスのためにホームページを運営
  • ・SNSでお店の情報を発信

広告掲載は費用がかかりますが、即効性が高いというメリットがあります。広告費用をかければかけるほど露出が大きくなり、お客さんの目に触れる機会が増えます。
検索エンジンからのお客さんの訪問・SNSでの拡散を狙うことは、うまく宣伝しないと効果が見込めず・即効性にも欠ける方法です。しかし費用がかからない(もしくはホームページ作成費のみ)ため、継続しやすい宣伝方法です。

1つだけの方法に頼らず、さまざまな宣伝方法を利用して集客を行うことが重要です。

無店舗型のデリヘルは事務所はあっても「店舗」がありません。ではお客さんがどこからお店を訪れるかというと、Webサイトです。

デリヘルにとってWebサイトはお客さんと接点を持つことができる場所であり、看板となります。そのためWebサイトのデザインや情報を充実させることがデリヘル経営成功のコツです。

デリヘルのWebサイトには男性のお客さんが見る「集客用」と働く女の子が主に見る「求人用」のページがあり、必要な情報やデザインが異なります。それぞれのホームページに重要なポイントを見ていきましょう。

▼集客用ページ
集客用ページでは「デザイン」ではなく「文章」「写真」といった「情報」が重視されます。

通販サイトをイメージすると分かりやすいでしょう。通販サイトはホームページのデザインより「商品のイメージがつく写真」が多く、「商品の特徴・機能や購入時のメリットが良く分かる文章」を豊富に掲載することが重視されています。

営業用のページはお客さんが女の子を指名するか検討するコンテンツであり、必要とすることは「女の子の情報」です。例えば女の子のプロフィール・持っているテクニック・指名する時の具体的なプレイ内容などリアルな情報を伝えて「指名した女の子と遊ぶイメージ」を想像できるようにする必要があります。

女の子の情報が不足していれば、指名してもどのような女の子がやって来るか分からないため、お客さんは店を利用してくれず、他店に流れてしまいます。

デリヘルの開業で絶対に失敗したくないなら…

現実的な話をすると、これまで風俗業界とはまったく何の関わりもなかった人が、何のコネも人脈もなくゼロから業界に参入するのは、かなり無謀なことであるといえます。

デリヘルの開業には人材や資金の確保が欠かせませんが、特に人材に関しては、かなり高い壁が立ちはだかっていると思っていいでしょう。

逆に、風俗業界にコネや人脈がある方なら、よりスムーズに進めることができます。

というわけで、着実に成功をつかむためには、大手風俗グループの「フランチャイズ制度」などを視野に入れることも考えられます。

簡単にいえば、大手グループの「看板」を借りて開業することを指します。

・デリヘル経営のノウハウを学びながら稼げる

・大手グループのブランド力を活用するので求人や集客がスムーズ

といったメリットがあります。

まとめ

ここでは、デリヘルの開業・経営をスムーズに進めるために押さえておきたいポイントをまとめてみました。

簡単におさらいしておくと、特に押さえておきたいのは以下の点です。

・開業のポイントは「人材や資金確保」「法律の把握」

・開業の際は士業のサポートを活用すると便利

・大手グループの「フランチャイズ制度」活用も視野に入れる

・「風営法」「売春防止法」などに違反しないよう注意

・キャストやスタッフの管理を徹底することが経営のコツ

また、初めて風俗店を経営する場合、知識不足から経営に行き詰まったり、不安になったりするのは当たり前です。

開業後の悩みとして多いのは集客方法と求人です。

周りの経験ある人、知見のある人に相談することが一番の近道かと思います。

是非、一度ご相談頂ければ幸いです。

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